したいと思っていても実行するのは100人に1人。個人年金保険よりiDeCoを勧めたいけれど…。

以前、個人型確定拠出年金(iDeCo)をブログで紹介しました。

関連記事 老後に備えるなら、個人年金よりも断然「個人型確定拠出年金(iDeCo)」!!

「個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)」って、ご存知ですか? 老後のための年金を自分で準備するなら、民間の個人年金よりも断然iDeCoがオススメです。 iDeCoって何なのか、どうしてオススメなのか、ご紹介したいと思います。

個人年金保険よりもiDeCoの方が断然メリットが大きいため、老後資金の準備には是非活用すべき制度だと思っています。

iDeCoはもっと広まって欲しいし、周りにも勧めたいのですが、どうも難しいですね。
今回はそんな私のモヤモヤしている話をご紹介します。

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ケース1:カメパパの先輩の場合

最近カメパパが会社の先輩と年金関係の話をしたそうです。
その内容はこんな感じ。

【先輩】今、個人年金保険に入ろうか悩んでるんだよね。カメパパ君はそういうの考えてる?

【カメパパ】個人型確定拠出年金を考えてます。節税になりますよ。

【先輩】ふーん、そっかあ。

・・・翌日。

【先輩】結局、個人年金保険に加入したよー。

【カメパパ】??!そうなんですね。

【先輩】やっぱり10%の上乗せが確保されるのは大きいから。

【カメパパ】そうですか…。

確かに、カメパパはiDeCoについて詳しく説明したわけではありません。でも、軽く情報は与えたわけです(多分私だったらメリットを力説すると思います)。けれど、おそらく先輩は調べなかったのでしょうね。勿体無い…!!

個人年金保険とiDeCoはこんなに違う

本当に勝手なお世話ですが、個人年金保険とiDeCoの節税額について計算し、比較してみました。

先輩情報によると、個人年金保険の月々の掛け金は3万円で、約30年後に掛け金の1.1倍を受け取れるとのこと。また、勤め先には企業年金があるのでiDeCoの月々の最大掛け金は1.2万円です。
そこで、先輩の条件で

1 毎月3万円を個人年金保険に積み立てる場合
2 毎月1.2万円をiDeCo、毎月1.8万円を個人年金保険に積み立てる場合

の2パターンを比較してみます。

1.毎月3万円を個人年金保険に積み立てる場合

所得税率20%、住民税10%で計算します。

所得税の節税額は、40,000円×20%=8,000円です。
住民税の節税額は、28,000円×10%=2,800円です。

したがって、毎年の節税額は10,800円ですね。30年間で32.4万円になります。

また、積立総額は月々3万円を30年間として、1,080万円です。
それに対して10%上乗せした金額が給付されるとすると、受取額は1,188万円ですね。

2.毎月1.2万円をiDeCo、毎月1.8万円を個人年金保険に積み立てる場合

所得税率20%、住民税10%で計算します。

iDeCoによる所得税の節税額は、144,000円×20%=28,800円です。
iDeCoによる住民税の節税額は、144,000円×10%=14,400円です。
個人年金保険による所得税の節税額は、40,000円×20%=8,000円です。
個人年金保険による住民税の節税額は、28,000円×10%=2,800円です。

したがって、合計すると毎年の節税額は54,000円ですね。30年間で162万円になります。

iDeCoへの積立総額は、月々1.2万円を30年間として、432万円です。
iDeCoは運用の成果によって受け取れる金額が違いますので、適当に4種類の年利を設定して計算してみました。なお、iDeCoの口座管理手数料は年2,004円で計算しています。

1 年利1%で運用した場合、30年後の評価額は  4,966,000円です。
2 年利3%で運用した場合、30年後の評価額は  6,864,800円です。
3 年利5%で運用した場合、30年後の評価額は  9,687,700円です。
4 年利8%で運用した場合、30年後の評価額は 16,774,600円です。

また、個人年金保険への積立総額は月々1.8万円を30年間として、648万円です。
それに対して10%上乗せした金額が給付されるとすると、受取額は712.8万円ですね。

合計受取額は、下の表のようになります。
※iDeCoの口座管理手数料は年2,004円で計算しています。
※受け取り時の税金等は考慮していません。

iDeCoの運用成績 合計受取額
年利1% 約 1,210万円
年利3% 約 1,399万円
年利5% 約 1,682万円
年利8% 約 2,390万円

30年後の比較

上記計算をもとに、30年後を比較してみます。
※iDeCoの口座管理手数料は年2,004円で計算しています。
※受け取り時の税金は考慮していません。

個人年金保険に月々3万円 iDeCoに月々1.2万円+個人年金保険に月々1.8万円
iDeCoの運用成績 年利1% 年利3% 年利5% 年利8%
節税額 32.4万円 162万円 162万円 162万円 162万円
受取額 1,188万円 約 1,210万円 約 1,399万円 約 1,682万円 約 2,390万円

なんと、節税額の差が約130万円となっています。これは、iDeCoの節税効果が大きく反映されているからです。明らかに違いますよね。今回は所得税率20%で計算していますが、この差は所得が多い人ほど大きくなり、所得が小さい人ほど小さくなります。
節税分を再投資して運用したりすると、さらに差が広がりそうですね。

また、受取額についても、今回計算した4パターンではiDeCoを利用した方が多くなっています。但しiDeCoの運用結果は30年後になるまで分かりませんので、実際にどうなるかは分かりません。元本割れの可能性もあります。
個人的には株式で運用した方が良いと思いますが、どうしても不安な場合には定期預金で運用すれば金利は低いものの元本割れは起きません。仮にiDeCoの運用成績が年利0%だったとしても、節税額の差が130万円あるため、個人年金保険オンリーよりもiDeCoを併用した方が実質的なリターンは大きいです。

これだけ大きな違いがあるのに、カメパパの先輩、個人年金保険に加入してしまいました。

やっぱり勿体無いーーー!!!

でも既に契約を済ませていますし、カメパパは改めて先輩にiDeCoを勧め直すつもりはなさそうです。先輩の選択は勿体無いと思いますが、家族以外の人に勧める時ってやっぱり気を遣いますし難しいですよね。

(参考)月々1.2万円を積み立てる場合の比較

上では先輩の例を紹介しましたが、正直、毎月3万円も年金用に積み立てるのは辛いですよね。カメパパの先輩はDINKSなので可能なのだと思いますが、我が家では無理です。老後に備える前に子供たちの学費に備えなければなりませんし。

ということで、月々1.2万円を個人年金保険オンリーで積み立てた場合とiDeCoオンリーで積み立てた場合を比較します。細かい計算は省略しますが、30年後の比較表はこちら。
※個人年金保険は、受け取り時の返戻率が10%で計算しています。もっと返戻率の高い商品も世の中にはありますので、参考値としてお考えください。
※所得税率20%、住民税率10%で計算しています。
※iDeCoの口座管理手数料は年2,004円で計算しています。

※受け取り時の税金は考慮していません。

個人年金保険に月々1.2万円 iDeCoに月々1.2万円
iDeCoの運用成績 年利1% 年利3% 年利5% 年利8%
節税額 32.4万円 129.6万円 129.6万円 129.6万円 129.6万円
受取額 475.2万円 約 496.6万円 約 686.5万円 約 968.8万円 約 1,678万円

先ほどのケースでは個人年金保険を併用していたためiDeCoの効果が分かりづらくなっていましたが、こうして見ると、個人年金保険とiDeCoの違いって本当に大きいですね。
iDeCoは運用結果次第で受取額も大きく変わりますし、元本割れもあり得ますが、私の場合は受け取りまでまだ30年程ありますので株式で積極的に(といってもアクティブファンドではなくインデックスファンドで)運用して利益を狙っていきたいと思っています。

WealthNavi

ケース2:カメママの妹の場合

次に、私の妹の話をします。

妹は一応働いていますが、パートです。つい最近厚生年金に加入しましたが、それまではずっと国民年金のみでした。今後ずっと厚生年金に加入していたとしても、年金額にはあまり期待が持てません。しかも独身・実家暮らしで、これまで一度も一人暮らしの経験がありません。お金を家に入れることはほとんど無く、旅行ばかり行っているので貯金も無さそうです。
そんな妹の老後が、私は心配で心配で仕方ありません。どうにかして老後資金を準備させてあげたい。まさに彼女にこそ、iDeCoを実行して欲しいのです。

妹は遠方に住んでいます。そこで、妹にも母にも何度も電話で延々とメリットを解説し、少しでも早くiDeCoを始めて欲しくて昨年秋頃には確定拠出年金の参考書を購入して送付してあげました。年末には、制度改正後の新刊も送りました。妹がうちに遊びに来た時に、楽天証券の個人型確定拠出年金の資料請求も行いました(妹は自分では動かないので、妹を横において適宜了承をとりつつ、実際の入力作業は私がしました。)。

が、送ってあげた本は未だに読んでくれていません。資料請求した書類も、母によるとまだ開封すらしていないそうです。どうしてなんでしょう… 涙 。

妹は働いているし税金も納めているので、iDeCoの節税メリットを受けられます。早く口座開設しないと、どんどん節税額が減っていってしまいます。妹の場合はおそらく企業年金が無いため、年間の掛け金上限額は27.6万円。結婚の予定が無く子供にもお金がかからないなら、上限一杯までiDeCoを活用してとにかく老後に備えて欲しいのですが…。実家に住んでいて両親が元気な今がチャンスだと思うのです。

電話で何度も催促しているのですが、全く進展の気配無しです。
一体いつ、iDeCoをスタートしてくれるのでしょう…。

(おまけ)ケース3:カメパパの弟の場合

最後に、カメパパの弟の話をします(書くかどうか悩みましたが、追記しておきます)。

カメパパの弟、実は無職です。大学卒業後、10年以上全く就職せずにずっと実家にいます。カメママの妹以上に老後が心配です。本当に一体どうするつもりなのでしょう。

そんなカメパパ弟にも、iDeCoを勧めたい…!働いていないので節税メリットは受けられませんが、30年ほどの長期投資であれば利益が出る可能性がありますし運用益非課税のメリットはあります!

でも、カメパパ弟には収入がないため、iDeCoを始めた場合にお金を出すのは義父&義母です。iDeCo、勧めたいです。カメパパの弟は本当に年金の準備が大切だと思うんです。

でも。

デリケートな問題過ぎて、年金問題に触れられません!!

とりあえず、カメパパから義父に「確定拠出年金って知ってる?」というジャブを打ちました。義父はiDeCoをよく知らないということは分かりました。でも、例えカメパパであってもそれ以上突っ込めません。カメパパ弟の就職問題・将来問題に触れるのはタブーだそうです。

iDeCo勧めたいんですが…。どうしましょう。

まとめ

したい人、10000人。始める人、100人。続ける人、1人。」という言葉があります。
したい人であっても始めるのはそのうち100分の1しかいないと考えると、したくもない「知っているだけの人」が始める確率っていうのは本当に少ないのでしょうね。

確かに、初めて聞く言葉(個人型確定拠出年金、iDeCo)について調べたり、書類を取り寄せたり、会社にも書類を記入してもらったり、書類を送付したり、iDeCoを始めるのにはパワーが要ります。でも、iDeCoの場合一度始めてしまえば続けるのはそんなに難しくないと思うのです。

最初に「行動するかしないか」で、大きな差が生まれてきます。
iDeCoについて悩んでいる方は、是非最初の一歩を踏み出して欲しいと思います。
(但しiDeCoは老後のためのものですので、それよりも前に必要な資金を投入するのは止めておいてくださいね。)

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私は年末に口座開設の申込書を提出したので年明けには受理されていますが、そこからまだ手続きに時間がかかっています。恐らく新制度になって申し込みが殺到しているためだと思います。口座開設には時間がかかりますので、本当に早めに手続きを始めた方が良いですよ。

(余談)

ふるさと納税も、私の周りには「知っているけどやらない人」「やりたいとは思っているけどやったこと無い人」が非常に多いです。実生活でこれまで多くの人に勧めてきましたが、実際に始めたのは20人に1人くらい。

こちらも上手に利用すればとってもお得な制度です。
ふるさと納税が気になっている方は、是非こちらも始めて頂ければと思います。

カメ家では、2014年から「ふるさと納税」を実践しています。 最近ではとてもメジャーな制度になり、御存知の方や実践していらっしゃる方も多い...

それ以外にも、電気代の見直しガス代の見直し、スマホの格安SIMへの変更等、一度行動すれば大きな節約効果を生む方法は色々あります。
それらも検討されてみてはいかがでしょうか。

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