昔の金利ってこんなに高かったの?!預金金利の推移を調べてみました。

現在は非常に「低金利」だとよく言われます。
では、「昔の金利ってどれくらいだったんだろう?」と思いませんか?
私は30代ですが、子供の頃は金利なんて全く考えたこともありませんでしたし、大人になってからもしばらくは気にしていませんでした。
もしかしたら同じような方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも、ネットで調べてみたものの分かりやすくデータがまとめられた資料がなかなか見つからず…。ということで、預金金利の推移を調べて私なりにまとめてみました。

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預金金利の推移

参照したデータ

日本銀行がWeb上で公表している資料を参照しました。
ただ、日本銀行が公表してくれている金利データはその時代によって微妙に算出方法が違うためか、きちんと連続して示されたデータを見付けることが出来ませんでした。
ですので、ここでは複数の資料からデータを抽出することにしました。
元にした資料は、下記3点です。

【1996年~2016年のデータ】
参照元 日本銀行 > 金融経済統計月報  > 1 金融1(PDFファイル)

【1988年~1994年または2003年までのデータ】
参照元 日本銀行 > 統計の概要および公表予定  (目次:預金金利
2(参考)銀行預金金利(1994年10月3日まで)(CSVファイル)
3(参考)郵便貯金金利(2003年3月まで)(CSVファイル)

CSVファイルはそのままWeb上で閲覧しようとしてクリックすると大変見づらいので、「右クリック⇒名前を付けて保存」で一旦ダウンロードしてから、Exelで開いた方が良いと思います。

本記事では、上記資料より

icon_one01-g03 普通預金金利・通常貯金金利
icon_one01-g03 定期預金金利・定額貯金金利 ※1年もの

のデータを抽出してご紹介したいと思います。

なお、同一年で複数月分それぞれの金利が記載されているものについては、私の方で勝手に平均値を算出して用いることにしました。予めご承知おきください。

また、各データには細かい注釈等(データ算出方法等)が付いていますが本記事では省略しますので、きっちり確認したい方は元資料をご参照ください。

普通預金・通常貯金の金利推移

各年別の普通預金・通常貯金の金利推移を表とグラフでご紹介します。

普通預金金利とは、銀行や信用金庫など数百行分の普通預金の平均値、通常貯金金利とは郵便局の通常貯金金利のようです。
なお、普通預金金利の1995年分についてはデータがありませんでしたので、その期間については普通貯金金利の方をご参照ください。
また、通常貯金金利については2004年以降のデータがありませんでしたので(2007年10月以降はゆうちょ銀行に移行しています)、普通預金金利の方を目安にされてください。

普通預金金利 通常貯金金利
1988年 0.26 1.68
1989年 0.43 1.85
1990年 1.58 2.97
1991年 1.83 3.22
1992年 0.56 1.97
1993年 0.26 1.51
1994年 0.22 1.32
1995年 0.75
1996年 0.10 0.25
1997年 0.10 0.25
1998年 0.10 0.22
1999年 0.05 0.10
2000年 0.10 0.10
2001年 0.02 0.040
2002年 0.003 0.0096
2003年 0.001 0.005
2004年 0.001
2005年 0.001
2006年 0.099
2007年 0.198
2008年 0.057
2009年 0.039
2010年 0.020
2011年 0.020
2012年 0.020
2013年 0.020
2014年 0.020
2015年 0.020
2016年 0.0056

普通預金・通常貯金の金利推移

定期預金・定額貯金金利の推移

各年別の定期預金金利(1年)と定額貯金金利(1年以上1年6か月未満)の推移を表とグラフでご紹介します。

定期預金金利とは、銀行や信用金庫など数百行分の普通預金の平均値、定額貯金金利とは郵便局の定額貯金金利のようです。預ける年数に応じて金利が変わってくるため、ここでは1年預けるときの金利について参照しています。

定期預金については細かい条件によって金利が違ってくるのですが、今回は

icon_one01-g03 預け入れる時点で期間を「1年」と指定
icon_one01-g03 金額は300万円以下(1996年移行)

としたときのデータを抽出しました。

また、「定額貯金」が何か分かりづらい方もいらっしゃるとは思いますが、これは預け年数に関わらず預けてから半年後に下ろすことが出来る貯金です。最長10年間預けることが出来ますが、半年後には下ろすことが出来るため流動性が高い点がメリットな分、同年数の定期貯金よりはやや金利が劣るのがデメリットです。今回は定額貯金の方が定期貯金よりもデータが揃っていたため、定額貯金のデータを採用しました。

なお、定期預金金利の1995年分についてはデータがありませんでしたので、その期間については定額貯金金利の方をご参照ください。
また、定額貯金金利については2004年以降のデータがありませんでしたので(2007年10月以降はゆうちょ銀行に移行しています)、定期預金金利の方を目安にされてください。

定期預金金利
(1年)
定額貯金金利
(1年)
1988年 3.39 2.39
1989年 4.10 3.10
1990年 5.57 4.57
1991年 5.78 4.78
1992年 4.13 3.13
1993年 2.42 2.17
1994年 1.16 1.84
1995年 0.99
1996年 0.504 0.35
1997年 0.388 0.26
1998年 0.363 0.23
1999年 0.273 0.16
2000年 0.256 0.15
2001年 0.168 0.069
2002年 0.113 0.038
2003年 0.068 0.03
2004年 0.046
2005年 0.036
2006年 0.137
2007年 0.338
2008年 0.351
2009年 0.219
2010年 0.072
2011年 0.056
2012年 0.051
2013年 0.054
2014年 0.053
2015年 0.052
2016年 0.041

定期預金・定額貯金の金利推移

まとめ・感想

今回金利の推移をまとめてみて、「昔の金利ってこんなに高かったの?!」と驚きました。
データ中で最も金利が高かった1991年だと、なんと普通貯金金利が3.22%、1年物定期預金金利が5.78%です。2016年(1月~9月または10月までの平均データ)はそれぞれ0.0056%、0.041%なので、全然違いますね。今は低金利時代だ、と言われるのがよく分かりましたがっくり。30代の私には、そんな高金利時代の記憶はございません…。

いつまでこの低金利が続くのかは分かりませんが、今後も低金利が続いた場合、預金だけでは資産を増やすことは出来ません。老後の年金を準備する場合には、預金だけでなく少しでも有利な商品でお金を運用することを考える必要があります。国民年金以外に老後資金を準備する方法としては、民間の個人年金ではなく節税メリットの大きい個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)の活用がオススメです。私も加入しています。

「個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)」って、ご存知ですか? 老後のための年金を自分で準備するなら、民間の個人年金よりも断然iDeCoがオススメです。 iDeCoって何なのか、どうしてオススメなのか、ご紹介したいと思います。

また、私の場合はiDeCoだけでなく、その他の資産運用についてもインデックス投資を中心とした全世界への分散投資と、ソーシャルレンディングによる資産運用を意識していきたいと思っています。

高利回りが期待出来るソーシャルレンディング、始めてみました。ソーシャルレンディングって何なのか、簡単にご紹介します。

投資には勿論リスクがありますが、「預貯金だけ(日本円だけ所有)なのは集中投資であり、リスクである」と考えていますので、やはり資産は分散させるのが良いと思います。

我が家は子供もいて今後お金がどんどん必要になってきますし、老後も不安なので、マネープランをしっかり考えていきたいです。

データは資料を元に気を付けてまとめたつもりですが、もし誤り等ございましたら申し訳ございません&ご容赦くださいm(_ _)m。
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