「野村ネット&コール」は、野村証券で有名な野村グループが運営する、インターネット取引に特化した株式等の取引サービスです。
カメ家では、資産運用の一環として加入している勤め先の会社の「持株会」で購入した株式の引出先として、「野村ネット&コール」を利用しています。普段は取引手数料の安いSBI証券 をメインに利用しているのですが、カメ家が加入している持株会の引出先としては「野村ネット&コール」が指定されており、変更することが出来ないのです。
野村ネット&コールはSBI証券 に比べて取引手数料が高額ですが、これまでは株式移管手数料が無料だったため、野村ネット&コールに一旦引き出した株式をSBI証券 に移管し、取引手数料の安いSBI証券 で売却を行う、ということを行ってきました(過去記事でご紹介したように、持株会で購入した株式は少しずつ売却を試みています)。
しかしこの「野村ネット&コール」、株式移管手数料が無料なのは2017年まで!なんとリニューアルに伴い、2018年からは有料になってしまいます。
持株会経由で入庫した株式は今後も移管手数料無料のようですが、その他保有している株式をもし移管したい方がいらっしゃいましたら、早めの手続きが重要ですよ(><)。
取引手数料、こんなに違う!
野村ネット&コールは、野村証券の取引サービスの中では取引手数料が安価です。しかしながら、ネット証券大手のSBI証券 や楽天証券には勝てません。取引手数料についてあまり気にしていない方もいらっしゃるかもしれませんが(私の両親もそうでした)、実際どれだけ手数料が違うのか比較してみたいと思います。
例として、取引価格が20万円、100万円、300万円、500万円、1,000万円、3,000万円の6類について、国内株式の売買手数料(「購入する時」または「売却する時」にかかる手数料)を比較してみますね。
<比較してみた結果がこちら>
取引価格 | 野村ネット&コール (そのつどプラン) |
SBI証券 (スタンダードプラン) |
差額 |
20万円 | 324円 | 199円 | 125円 |
100万円 | 1,029円 | 525円 | 504円 |
300万円 | 3,086円 | 994円 | 2,092円 |
500万円 | 5,142円 | 994円 | 4,148円 |
1,000万円 | 10,285円 | 994円 | 9,291円 |
3,000万円 | 30,857円 | 994円 | 29,863円 |
いかがでしょうか?取引価格にもよりますが、全体的に野村ネット&コールの方が手数料が高額です。なかなか無いとは思いますが、1,000万円レベルの取引だと手数料だけで1万円の差があります!ただ「購入」か「売却」を行うだけの同じ行為に対しての手数料なので、安ければ安い方が良いですよね。
それでも野村ネット&コールは手数料が安価な部類なので、SBI証券 が安過ぎるとも言えるかもしれません。うちの両親が使っていた証券会社なんて、手数料すごかったですから…。
株式移管とは?
株式の移管とは、ある証券会社に預けている国内上場株式・転換社債型新株予約権付社債を、「証券保管振替機構(ほふり)」を通じた移管手続きで、別の証券会社へ入庫することです。
例えば、「野村ネット&コール」で保有している株式をSBI証券 などの手数料の安い証券会社に移管すれば、その後の管理や売却等の手続きもSBI証券 で行うことになりますので、売却時の手数料を安く抑えることが出来ます。勿論、上記以外の証券会社でも移管は可能です。
書類による手続きが必要です。
ただし、移管に必要な手数料は証券会社がそれぞれ定めていますので、移管手数料と取引手数料を比較することが重要です。いくら取引手数料が安くても、移管手数料が高くつくと意味が無いですからね。
野村ネット&コールからSBI証券への移管手数料
2017年まで
2017年までに手続きした場合、野村ネット&コールからSBI証券への移管にかかる手数料は下表の通りです。
証券会社 | 移管手数料 |
(移管元)野村ネット&コール | 0円 |
(移管先)SBI証券 | 0円 |
合計:0円 |
手数料が全くかからないので、取引手数料が安くなる分、移管した方が絶対にお得です。
2018年以降
2018年以降に手続きした場合、野村ネット&コールからSBI証券への移管にかかる手数料は下表の通りです。
証券会社 | 移管手数料 |
(移管元)野村ネット&コール | 1,080円~10,800円 (取引する単元による) |
(移管先)SBI証券 | 0円 |
合計:1,080円~10,800円 |
20単元未満:基本料金540円+1単元あたり540円(最低手数料1,080円)
20単元以上:10,800円(一律)
※TOB(公開買付け)へのお申込みや、持株会経由で入庫いただいた株式等につきましては、引き続き株式移管手数料は無料です。
2018年以降は、最低でも1,080円、最大で10,800円が移管手数料として必要になってきます。こうなると、取引手数料で安くなる金額と移管手数料で必要な金額とを見比べて、どうするか判断する必要がありますね。
カメ家のように持株会経由で入庫した株式については引き続き移管手数料が無料とのことで安心していますが、もしそれ以外に普通に市場で購入した株式等を保有されている方で、取引手数料の安い他の証券会社に移管を検討されている方は、手続きを急いだ方が良さそうですよ。
まとめ
野村ネット&コールの株式移管手数料無料は、2017年までです!
TOB(公開買付け)や持株会経由で入庫した株式については引き続き移管手数料無料ですが、そうでない場合は2018年以降に移管手数料がかかってきますので、移管を検討されている方は2017年中の手続きをオススメします。あまり時間が無いので急いでください(><)。
取引手数料が安価な証券会社としては、ネット証券大手のSBI証券 と楽天証券が有名です。私もSBI証券をメイン証券として利用しています。
また、野村ネット&コールは2018年1月4日からのリニューアルに伴いその他色々変更点があるようですので、利用されている方はチェックしておくことをオススメ致します。